カナダのウィンザー大学で、政治・メディアを学ぶ交換留学

カナダのウィンザー留学

2012年の秋から、私のカナダでの生活が始まりました。カナダの最南端であり、アメリカとの国境の町、人口20万ほどの田舎ウィンザーで約9ヵ月間、交換留学という形で私は現地の大学生に交じり、ウィンザー大学というところで主に政治・メディア関連の講義を受けていました。私の専攻は法学であり、一見すると何も関係のないように思われますが、これにはあるきっかけがあります。

ある年、私は“報道と法”というクラスを受講し、そこで少年法の運用について疑念を持ったのです。ですがメディアと法の関連について、私の在席していた大学ではクラスが開講しておらず、環境を変えてこれらについて学びたいと感じました。そこで海外の大学を眺めている内に、興味深い授業を開講していると感じたウィンザー大学に応募を決めたのです。

無論学習面だけでなくその他の面に関してもカナダには興味を持っていたことも要因です。世界第2位という広大な国土の中には、日本の1/4強である3500万人ほどしか人がおらず、またそういった理由から積極的に移民を受け入れており様々な人種が共存している点に、“島国で単一民族国家”と言われている日本人の私は何とも言えない魅力を感じていました。

そういった希望を持って向かったカナダですが、そこでの生活が始まった当初は毎日辛いものでした。意思疎通が図れないのは勿論のこと、酷い時差ボケでせっかくの交流の機会を逃してばかりで友人もできず、授業においては課題もテストも多く、いったいここでどうやって自分の目的を達成すれば良いのかとまさに五里霧中。シャワーを浴びながら帰国までの日数をカウントダウンするような日々でした。

転機が訪れたのは2週間程してからでしょうか、たまたま知り合ったカナダ人の友人にカンフーのクラスに誘われ、初心者ながらもかなり楽しんで取り組むことが出来ました。そこから失敗してもいいからとにかくいろんなことにチャレンジしようという気概が湧き、サッカーチームや教会の集会にも顔を出すようになったのです。不思議なもので社会生活が廻り始めると学習面にも影響が出るのですね。その頃から学習のリズムもつかめ、次第にレポートも良い評価を貰えるようになっていきました。現地での生活は寮暮らしで、私にとっては人生初の自炊生活でした。寮は10人で家をシェアするような形だったのですが、さまざまなバックグラウンドを持ったハウスメイトとは文化の違いを色々感じながら生活をしていました。殊にそこで食文化の違いを経験できたことは今の私の人生に大きな影響を与えています。

日本にいるときは、毎学期履修を考えてどう組んだら卒業が出来るかという与えられた目標を達成すればそれでいいという考え、いや、もはや考えもせず機械的に単位を取ろうとしていた気がします。ですが、自分で目標を設定し、それを達成するまでのプロセスも全て自分にかかっていたこの留学の経験で、私は自分で動くこと、そしてなにより行動してみたら案外何とか出来るように考えるようになる、まさに“考える前に行動”の精神を身に付けられたのではないかなと感じます。

私の場合、所謂“英語力”ですとか“異文化適応力”はまあ特筆すべきものではありません。自分で動いて考えられるようになった、これが得られた一番の武器ではないかなと思います。そしてなにより先にも述べさせていただきましたが、寮で様々な国の料理に出会ったという本来の目的とは全く関係のないことでも現在の自分に大きく自分に影響を与えていることは、色々なところにもアンテナを張ることの重要性を教えてくれました。

今まで私は自分で積極的に意思決定をした記憶がありませんでした。そういった自分を変えようとしたのも留学を決めた一因です。ですから、自分がどこまでできるのか試したいですとか、一人で始めから終りまでなにか成し遂げたいですとかそういった気持ちを持っている方にとっては、日本人のいないウィンザーはお勧めできると思います。

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